orangeKid's blog

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【読書】冬の旅、遠い太鼓、深夜特急

 

こんにちは。

 

昨年から全く遠出をする機会が無かったので、

自分の中で旅行に行きたい欲求が日に日に高まっています。

 

1回目のワクチン接種を終え、今月中に2回目の接種を行う予定なので、

僕自身としてはある程度、安全に遠出できるようになると考えていますが、

やはり大部分の人(集団免疫獲得の目安である70%以上)の接種が終わらないと、

自由に旅行をするのは難しいと思います。

 

そういう時は旅行記を読んで気を晴らそう、ということで、

旅行関連の本をいくつか読んでいました。

 

 

 

1冊目は、山本高樹 著「冬の旅」です。

 

 

インドの北部にあるザンスカールへの旅行(というか冒険)を中心とした旅行記です。

 

昨今ではインドも開発が進んでいて、一昔前のイメージとは異なっているんだろうな、

と考えていたのですが、最北部には未開発の地域が残っていることに驚きました。

(それでも開発が進んでいる、と本書には書かれていますが)

 

インドへの旅行が流行していることもあり、

国全体としては都市化・観光地化は進んでいると思いますが、

こういった手付かずの地域を訪れるのは、非常に興味深い体験になると思います。

 

著者の山本氏は10年以上もザンスカールと交流があるそうですが、

居住者では無い視点から見た地域の変遷はとてもユニークで面白かったです。

 

 

 

 

2冊目は村上春樹 著「遠い太鼓」です。

 

 

1986年秋から1989年秋にかけて、ギリシャ、イタリアで過ごした村上氏の旅行記

(というか滞在記)です。

 

この本は海外旅行に行くたびに持ち歩いていて、

飛行機の中やホテルで何度も読んでいます。

 

約30年前の海外での生活は、今では想像もつかない苦労が沢山ありますが、

村上氏の独特のタッチで描かれているからなのか、

飄々とした雰囲気が漂っていて、不思議と癒されます。

 

私は海外に住んだことが無い(最長で約20日間の旅行)ので、

海外に住んだらどうなるだろう、という視点で毎回楽しく読んでいます。

 

 

 

 

3冊目は、旅行記の傑作 沢木耕太郎 著の「深夜特急」です。

 

 

この本も何度も繰り返し読んでいる本で、

1970年台の海外事情(今から50年前!!)を知ることができる貴重な旅行記です。

 

本書は事前に綿密な計画を立てず、

成り行きで旅行するバックパッカーのバイブルですが、

彼の若さや、当時の時代の空気が丁寧に描かれていて、

全く行ったことが無い土地であるにも関わらず、

その風景が目の前に立ち上がってきて、その土地に行った気持ちになれます。

(もっと言うと、彼の若さも一緒に入ってきます。)

 

インターネットが発達した現代では、このような旅は二度とできないと思いますので、

そういった意味でも味わい深い本だと思います。

 

 

 

 

コロナ禍であることに加え、最近は天気が悪いこともあり、

家で本を読んでばかりいるのですが、

今回紹介した本を読むと、

旅行に行くという身体を伴った経験がとても重要だと改めて感じます。

 

以前のように旅行ができる日が実現するのを心待ちにしています。

(オリンピック開催でちょっと遠のきそうですけど。)

 

それでは。