人と話す時に気をつけていること
こんにちは。
Twitterを使っていると、
思いもよらない形で、自分の考えが端的に表現されたtweetを見つけることがあり、
改めて面白い時代だなぁと感じます。
さきほど見つけて感銘を受けたのが以下のtweetです。
人間関係で重要なのは、「同じ立場に立つ」ことでも「共感する」ことでも「仲間になる」ことでもなく、関係に対称性をキープする、権力勾配を中和し続けるという態度である。
— すべてが+Mになる (@freakscafe) 2021年10月26日
むしろ立場の違う、共感できない相手にこそ、対称性の倫理を作動させねばならない。
権力勾配を中和し続けること、自己と他者との対称性を探り続けることは、つねに目の前にいるその人との間でのみ成立するミクロな実践である。
— すべてが+Mになる (@freakscafe) 2021年10月26日
正義の旗を掲げる人の多くは、誰にでも通用する正しさの立場に立つことで、その正しさに与しない者を排除、抑圧してしまう。本末転倒と言うしかない。
人と話したり、人間関係を構築する時に私が気をつけていることについて、
自分ではうまく言語化することができていなかったのですが、
これらのtweetを見てハッとしました。
特に2つ目のtweetにある「権力勾配を中和し続ける」という姿勢は、
教育現場や会社の組織作り等、様々な場面に適用できる重要な考え方だと思います。
例えば、私は子供や自分より年下の人と話す際には、
できるだけ丁寧な言葉を使うようにしています。
その理由は、
・年上であることが暗黙のうちに威圧感を与えている可能性を考慮する
・相手のことをリスペクトしていることを明示的に表したい
等の背景があり、それらを考慮しているからなのですが、
結局、実現したいことは「権力勾配の中和」です。
「対等に発言する権利がある」ことを相手に伝えることを目的として、
「丁寧な言葉遣いにする」という手段を使っているわけです。
また、会社の会議において、若い人や女性、マイノリティに属している人に対して、
できるだけ心地よく発言してもらえるように配慮することも、
「権力勾配の中和」に含まれていると考えています。
上記のtweetにあるように、「仲間になる」とか「同じ立場に立つ」という考えは、
時として、相手にとって悪い結果を引き起こしかねないと考えていて、
以前から、私は違和感を感じていました。
加えて、「仲間になる」ことを相手への気遣いだと考える人は、
自分が良いことをしていると考えている点も非常に厄介だと思っています。
対人関係の構築の方法はケースバイケースなので、普遍的な正解は無いと思いますが、
「権力勾配の中和」は、非常に分かりやすく、客観的な視点で指摘しやすい考え方
だと思いますので、これからも気をつけていきたいと思います。
それでは。