セブンイレブンでは何故レジでコーヒーカップを買わせるのか
今更とりあげるのは遅いのですが、
セブンイレブンのコーヒーが売れまくっていますね。
コンビニコーヒー戦争の覇者は? セブンは累計3億杯突破 (1/2ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)
ここ1ヶ月を振り返ってみても、僕自身、平均して1日1杯は飲んでいると思います。
売れている理由は色々なところで述べられていますが、
「コストパフォーマンスが良い」
「24時間、町中で買える」
の2点に尽きるのではないかと考えています。
特に、コストパフォーマンスについては、
ローソン 180円、ファミマ 150円 で提供している中で、
セブンイレブンの100円は際立っています。
お釣りを受け取る手間も省けるし、財布がかさばらないので、
ワンコインの威力は侮れないと個人的には思います。
味については好みもあるので何とも言えませんが、
基本的には横並びだと感じているので、ワンコインという魅力は大きい気がします。
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ただし、「お釣りをもらう手間を省く」ということを追求すると、
コイン式にして、カップを出すところから自動化してしまえば良い、
という結論に至ると思いますが、
何故、セブンはそのようにしないのでしょうか。
特に、お昼時など急がしい時間にコーヒー1杯を買う為に並んだり、
逆に他の人を並ばせたりしてしまうことを考えると、
益々自動化した方が顧客の利便性が高まるので良いと考えてしまいます。
その理由は、レジを通過させることで追加購入をさせるためだと思います。
追加購入してしまう理由は2つあって、
1つ目は、レジの前でガムやパンを見たら買いたくなってしまうからで、
2つ目は、100円だけ出して買うのが格好悪いと思う人がいるからだと僕は考えました。
2つ目の理由は結構怪しいのですが、
少なくとも自販機で買わせるよりは心理的なハードルが上がる気がします。
このような追加購入のための企画をセブンイレブンはよく行っています。
700円で1枚クジが引けるキャンペーンがあったと思いますが、
このキャンペーンもセブンイレブンの平均顧客単価 600円に対して、
もう一品余計に買わせるための企画の一つです。
1日に67万円も売り上げる「セブンイレブン」 - ことばアップデート : 日経Bizアカデミー
セブンイレブンとしては、
コーヒーを飲んでお客様に満足してもらうことも大事ですが、
そののついでに商品を購入してもらうことも大事です。
そのために、
一見非効率に見える「コーヒーカップをレジで手渡しする」というシステムを
採用しているのだと思いました。
僕の予想がどこまで当たっているかは分かりませんが、
セブンイレブンの戦略について考えてみると面白いですね。
それでは。