自分の頭で考えるクセをつける
こんにちは。
様々なメディアに触れるにつけ、
「アレをしろ」
「コレはするな」
「大学教授が勧める○○○○」
「一流コンサルが教える○○○○」
のような情報が多いことに驚きます。
いずれの情報もそれ自体、実践して意味が無いわけではありませんが、
それらに振り回されるようになってしまうと本末転倒だと思います。
(一部の美容・健康関連の情報等は全くの嘘だったりするので要注意です。)
情報過多な現代社会においては、
どのような情報を信用するのか、得た情報をどのように使うのか、について、
自分の頭で考えるクセをつけることが、とても大事だと考えています。
自分の頭で考える題材として、
今回はプラスチックゴミについて取り上げたいと思います。
ご存知の通り、環境負荷の低減を目的として、7月1日からレジ袋が有料化されました。
レジ袋有料化によって、以下のようなメリットが考えられます。
1 .レジ袋の消費量の低下
2. 環境負荷への意識づけ
3. 簡易包装やバイオマス素材への転換促進
一方で、以下のようなデメリットも想定されます。
1. ホームセンター等で販売されているポリ袋の購入増加
2. エコバッグ等の再利用による衛生環境悪化
3. 有料化を知らなかったユーザによるクレーム及びその対応
特に、昨今のコロナウイルス拡大状況下では、デメリットの2.を気にする人は多いと思いますし、
実際に、欧州では再びレジ袋を無料化する動きも出てきています。
全ての問題を同時に解決するような、素晴らしいアイディアというのは滅多に出ないので、
基本的には何かしらのトレードオフが生じる中で、決断をする必要があります。
レジ袋について考えるだけでも、メリットとデメリットをどのように考えるのか、
簡単には答えが出ないと思います。
こういう時に一番良くないのは、自分の頭で考えず、人に判断を委ねてしまうことです。
「欧州がやっているから」「前例が無いから」等、
自分で判断をしない理由を作ることはいくらでもできます。
どちらが正しいのか分からない時ほど、
自分の頭で考え、どのように考えたのかを明確にした上で、判断をすることが重要です。
レジ袋に関して、日本政府が今後どのような判断をするのかは分かりませんが、
自分がレジ袋を貰うのか、エコバッグを使うのかは選ぶことができます。
小さなことではありますが、思考のトレーニングをするのには丁度良い機会ではないでしょうか。
それでは。
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