Amazonは国家になるのかもしれない
ちょっと大袈裟なタイトルをつけましたが、
最近のAmazonの動きを見ていると、国家に近い存在になるような気がしています。
というのも、Amazonが提供している(もしくはしようとしている)
サービスから想像できる将来的なサービスのイメージが、
国家や政府のような人々の生活基盤に関わるものになるように感じているからです。
自分の生活を振り返ってみても、
ほとんどの消費がAmazonを経由したものになっています。
日用品(洗剤、テッシュ等)、書籍、飲料品、ゲーム、家電、
家具(棚やクッション)、etc...という感じで、
生活に必要な品物の80%位はAmazonで買っています。
(最近は映画と音楽も使ってますね。。。)
逆に、Amazonで買っていないものは、食料品、衣類、薬品くらいだと思いますが、
これらの商品についても、
食料品:Amazon fresh
薬品:制限はあるものの購入可
という状況になっていて、僕が購入するのも時間の問題だと思います。(笑)
食料品や衣類についてはどこまで普及するか懸念する声もありますが、
ホールフーズの買収や、ファッションイベントの開催等、
着々と手を打っている印象を受けています。
さらに、日本ではまだ始まっていませんが、Amazon goも控えています。
このサービスがすごいと思うのは、
この仕組みを導入すれば日本のコンビニでも、
すぐにでもサービス提供自体は可能な(ように見える)点です。
(顧客の購入情報をAmazonに取られてしまう点で抵抗はあると思いますが)
こうなってくると、家にいるときは通販(しかもAmazon echo経由)、
外に出たらAmazon go という状態になり、
Amazonへの依存度は高まる一方な気がしています。
また、Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービスである、
Amazon Web Services(AWS)を利用している企業も多く、
Amazonは企業関連のデータも相当保有していると思います。
個人向け、企業向けの全方位に対して、
多くのサービスを提供している企業はそう多くなく、
まさにAmazon経済圏と呼ぶにふさわしい状況になっています。
さらに、今日のニュースになりますが、
海外製品の購入にも円決済が使えるようになることから、
国家を跨いだ流通管理や通貨の流通にも大きく関わることになりそうです。
いわゆるGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)へのサービスの集中について
懸念する声は当然ありますし、
Facebookのアカウント情報の不正利用の件など、
そのような懸念は現実のものになりつつあります。
このままでは世界は本当に一部の企業による寡占状態になってしまいますし、
それで問題ないと考える人も増えていってしまうと思います。
自分も含め、これらのサービスの付き合い方について、
ちゃんと考える必要があると感じました。
それでは。
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