orangeKid's blog

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ベンチャーで働く魅力/大企業で働く魅力

 

僕は、以前は大企業(東証一部上場企業、従業員1,000人程度)、

今はベンチャー企業(未上場、従業員20~30名程度)で働いているので、

両方について良いところも悪いところもある程度経験しています。

 

最近、ベンチャーと大企業のどちらが良いのかを相談されたので、

今回は両者を比較した時にどちらにどんな魅力があるのか、

ということを書いてみたいと思います。

 

ここで書いていることは、比較した時の相対的な魅力なので、

例えば「大企業が安定」と言っても、ベンチャーと比べて安定というだけで、

30年間潰れない、ということではありません。

 

 

 

まずはベンチャーで働く魅力を4つ書いてみます。

 

1. 誰も実現したことのないことに取り組める

世の中に無かったもの、全く新しい分野に取り組むことができます。

 

ITやWebサービスの業界では、大企業は意思決定が遅いために、

最新のことをやっているはずだったのに、

リリースした段階では二番手、三番手だった、ということがあります。

 

新しいことにスピード感を持って取り組めるというのは、

ベンチャーの特権だと思います。

 

逆に言うと、そこまで新しいことでないなら、もしくは急がないのであれば、

わざわざベンチャーで取り組む必要はないでしょう。

 

 

2, 成功した時の報酬が大きい

もし、取り組もうとしている内容が新規性に富み、価値のあるものであれば、

莫大な報酬を得られる可能性があります。

 

大企業に所属している人の生涯賃金は数億円位だと思いますが、

ベンチャーでは20代、30代で同額かそれ以上の資産を持つことも可能です。

 

ベンチャー企業の場合は、株がもらえる、ストックオプションが付与されるなど、

大きな報酬を得るチャンスがあります。

 

 

3. 社内のルールが少ない/ルールを自分で決められる

大企業では良くも悪くも過去の歴史が、今の会社の形に大きく影響を与えています。

 

大企業で働いている人は是非、社内規定をご覧頂きたいのですが、

この規定は意味があるのか、と疑問を持ってしまうようなルールがあったり、

それによって自分がやりたいことがやれない場合などがあると思います。

(特に副業に関する規定などは大企業は厳しいですよね。)

 

ベンチャー企業の場合は、現代に則したルールを持っていることが多く、

若い人はしっくりくるものが多いのではないでしょうか。

 

特に有休や育休に対する規定、考え方などは、

ベンチャーの方が共感できる場合が個人的には多いです。

 

また、ベンチャー企業では発言が上層部まで通りやすいので、

自分の働きやすい環境を実現するために、

ルールの変更を提案したり、無くしたりする交渉もしやすいと思います。

 

 

4. 社長になりたい/社長に近いポジションで組織を動かしたい

これはベンチャーに就職する場合よりも、主に起業した場合の魅力になりますが、

ベンチャー色が強い要素なので紹介しておきます。

 

大企業の場合は、社長になるまでに30~40年くらいかかりますし、

そもそも大企業の社長は実はそこまで権限が無かった、

ということもあると思います。

 

また、自分の考えと会社の考えが異なっていても、

優先されるのは会社の考えです。

 

自分が考えた事を、自分が考えたやり方でやる、

ということを実現したいのであれば、社長になるしかありません。

 

また、社長になって初めて分かることは沢山あると思います。

(僕は社長ではないので、近くでみていて感じることではありますが。)

 

組織の風土をどのように作っていくか、

今の事業を続けていて大丈夫か、人員配備は適切なのか。

 

これらのことは、もちろん大企業でも考えられますが、

自分が与えられる影響は全く違います。

 

自分で組織を動かす、という経験がしたい人は、

起業する、もしくはベンチャーに入ってバリバリ働く、という選択をすると良いと思います。

 

 

 

次に大企業で働く魅力です。こちらも4つ書きます。

 

1. 優秀な人の絶対数が多い/多様性がある

人数が多いということは、有能な人材の絶対数が多いということです。

 

仮に、5%の人間がものすごく優秀だとすると、

1000名規模の会社であれば50名も有能な人材がいることになります。

この50名から学ぶことができるというのはすごく貴重な経験だと思います。

 

また、ベンチャー企業だと、

どうしても同じようなマインドのメンバーが集まりがちなのですが、

大企業は多様な人材を抱える余裕があるので、様々な価値観に触れることができます。

 

 

2. 人材育成に長けている

大企業の場合は、大小様々な案件を抱え、色々な部門があるため、

その人の特性に合わせて仕事を与えてくれると思います。

 

特に、新入社員として入る場合は、

研修期間が設けられている、上司がアドバイスをしてくれるなど、

社員の将来を見据えた育成システムの存在は、大きな魅力だと思います。

 

 

3. 会社のブランド力がある

業界にもよりますが、仮に同じ実力を持った人が話をしに行った時に、

会社の名前が威力を発揮することは多々あります。

 

大企業に所属していることで、

自分の実力以上の評価をしてもらうことができたり、

話をスムーズに進めることができる場合があるので、

仕事がやりやすい環境だと思います。

 

 

4. 失敗する余裕がある

資金的にも、人材的にも会社に余裕があるので、

失敗してもそこまで大きなダメージにならず、

失敗の経験を次に活かせばOK、という場所が大企業だと思います。

 

ベンチャーの場合は、一つの失敗が会社を傾けてしまう可能性もあり、

一定のゴールに到達するまでは失敗できないケースがあります。

(逆にこのプレッシャーが楽しい部分もありますが 笑)

 

 

 

以上、ベンチャーと大企業、それぞれの魅力を整理してみました。

今回は4つずつ書きましたが、もっと他にも魅力はあると思います。

 

改めて考えてみると、どちらにもメリットがあり、

自分の性格(楽観的、慎重派、etc.)や

業種(IT、食品.、etc.)、求めるもの(ブランド、給与、etc.)など、

様々な要素を考慮して自分にあっている方を選ぶ必要があると思います。

 

個人的には、

全く新しいビジネス → 企業する、もしくはベンチャーに就職

既存のビジネス、及びその延長線上のビジネス → 大企業に就職

というのが一つの判断基準だと思います。

 

 

また、どうしてもベンチャーの空気が吸いたい、普通の人と同じは嫌だ、

というあまのじゃくな人(笑)は、

リスクがあることを覚悟した上でベンチャー企業に入ることをオススメします。

 

ベンチャー企業には、大企業には無いプレッシャーや充実感があります。

 

ベンチャー企業は失敗できない、と書きましたが、

失敗しても死ぬ訳ではありませんし、別の仕事をすれば良いだけです。

 

むしろ、こういう風に考えられない人はベンチャーはやめた方が良いです。

 

 

長々と書きましたが、今回のエントリが皆さんの選択のヒントになれば幸いです。

 

それでは。

 

P.S.

以下の記事も参考になるかもしれません。

大企業vs中小企業、どちらで働く? なにが違う? : ライフハッカー[日本版]

 

P.S.2

サイバーエージェントの藤田さんの本を読むと、ベンチャーの大変さが良く分かります。

(彼に対する好みはあると思いますが。 )

起業家

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渋谷ではたらく社長の告白 (幻冬舎文庫)

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