コンテンツ最適化に潜む問題点
以前から複数のニュースキュレーションサービスを使っていますが、
最近はNewsPicks が一番面白いと思っています。
NewsPicksは、ただニュースを見るだけでなく、
自分が面白いと思ったニュースに対してコメントし、共有できます。
また、他のユーザをフォローすることで、
そのユーザがどのようなニュースに関心を持ち、
どのようなコメントをしているのかを見ることができます。
著名なユーザだと、
堀江隆文さん、元NTTドコモの夏野剛さん、ジャーナリストの津田大介さん、
GLOBISの堀さんなど、かなり面白い人が名を連ねており、
彼らのコメントは示唆に富んでいるため、
ニュース自体と同じ位、価値があると思っています。
数ヶ月前まではGunosy を中心にニュースを見ていたのですが、
Gunosyの強みでもあり、弱点でもある点として、
コンテンツが最適化されすぎてしまうことが問題だと感じています。
たしかに、Gunosyでは僕に最適化されたニュースが届くのですが、
どうしても似通った内容が多くなってしまいますし、
他のメディアを通して内容を知っているコンテンツも含まれているため、
結果的に自分の世界が狭まってしまっているように思います。
コンテンツの最適化と情報の閉鎖性に関しては、
閉じこもるインターネットという本に詳しく書かれています。
閉じこもるインターネット――グーグル・パーソナライズ・民主主義
- 作者: イーライ・パリサー,Eli Pariser,井口耕二
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/02/23
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 103回
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僕としては、過去の自分の傾向から推測される好みの情報も必要としている一方で、
自分の世界を広げてくれる新しい情報も必要としていて、
それらの情報は必ずしも過去の自分の延長線上にあるとは限りません。
そういう意味で、自分の思考を通してニュースを見るだけでなく、
他人の思考を通じてニュースを見る面白さがあると思っていて、
NewsPicksはpickという行為によってその面白さを実現しているように見えます。
プライバシーの問題はありますが、ニュースだけでなく、
Amazonで何を買ったのか、と言った情報を共有するのも面白いと思います。
今後のキュレーションサービスは益々面白くなりそうですね。
それでは。