人生はキュレーションである
GunocyやNewsPick 等のキュレーションサービスを利用している中で、
自分の好みの情報が集まっているのを見ていて、
人生というのはキュレーションそのものだな、と感じます。
僕は、人生の中心にあるのは「選ぶ」という行為だと考えています。
職業を選ぶ。住む場所を選ぶ。食べるものを選ぶ。着るものを選ぶ。
仲間を選ぶ。旅行先を選ぶ。結婚相手を選ぶ。 etc...
例外的に、親子関係については選ぶことはできませんが、
その他のほとんどのことについては、ある程度自由に選ぶことができます。
そのような中で、「何かを自分が選び取る」という行為を通して、
個人の差が生まれ、それぞれの人格が形成されていくのだと思います。
自分の個性に合わせて送られてくるニュースを見ていて、
客観的には自分がこういう人間だと思われているんだ、
と逆に気づかされることがあって、とても面白く思いますし、
当たり前の話ではありますが、人間にはアルゴリズムが判断できない部分もあるため、
送られてくる情報と自分の好みに若干のズレがあることが興味深いです。
また、最初に書いたこととは少し矛盾しますが、
細かい好みの積み重ねだけで自分を100%表現できるか、
というのも面白い問題だと思います。
このように考えてみると、
キュレーションサービスで培ったアルゴリズムのノウハウや集積したデータは、
そのまま人工知能の研究にフィードバックすることができます。
多くの人間の好みや選択を知ることで、
どのようにその判断が行われているのかを知ることができ、
その判断を再現することができれば、それは「人間」になるのではないでしょうか。
この点で、Googleが人工知能に興味を持つのは当然と言えます。
グーグル「世界を覆う人工知能ネットワーク」構想 « WIRED.jp
逆説的ではありますが、キュレーションサービスを使ってみると、
自分がどのような人間なのかを知ることができて面白いと思います。
また、サービスを提供している会社が、
そのアルゴリズムを使って、次に何をするのかもとても気になりますね。
それでは。
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