ピクサーの作品制作から働き方を学ぶ
ピクサーのアニメーション制作過程について、
面白い記事を読みました。
ピクサーの「脚本の書き方講座」が素晴らしかった - Gamers, Be Ambitious
詳細は上記のリンクにまとめられていますが、
彼らの制作方法は高度にシステム化されていて、
誰が作っても一定のクオリティに仕上がるような仕組みが出来上がっています。
システム化することによって、大量生産が可能になりますし、
人が入れ替わっても変わらずに素晴らしい作品を生み出すことができます。
一方、日本人が馴染み深いアニメ制作会社としてはスタジオジブリがありますが、
ピクサーとは異なった作品の作り方をしているように見えます。
個人的な印象になりますが、ジブリの場合は、
宮崎駿という人間の才能に大きく依存したものづくりをしていて、
彼の後継者をどのように育てるか、
という課題を解決するために苦労しているのではないでしょうか。
顧客側も、宮崎駿が監督したかどうか、ということを、
作品の価値の一部として認めている部分があると思います。
この制作過程の違いは、作品の良し悪しとは関係ありませんが、
芸術作品をビジネスとして展開する、という点に関しては、
ピクサーが有利であることは間違いありません。
システム化という視点は私たちの仕事や日常でも重要で、
自分がいない時でも、別の人が同じように作業できるような仕組みを作ることによって、
より効率的に動くことができます。
自分の存在価値を落とさない為に仕事を属人的にしておく、
という選択もあるのかもしれませんが、あまり好ましいものでは無いと思います。
自分ができる仕事はどんどんシステム化して別の人に渡し、
まだシステム化されていない領域に切り込んで行く、というのが
優秀な人間がやるべき仕事ではないでしょうか。
ピクサーの制作過程を見て、自分の仕事について考えてしまいました。
それでは。
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