読書(12月1日〜15日)
こんにちは。
12月上旬に読んだ本の中で面白かった本を紹介します。
短く感想を書いておきます。
今年読んだ本の中で一番面白かったかもしれません!
植物の生存戦略や活動は見えづらい(視覚的・時間軸的な観点から)ため、
「植物=静か・おとなしい」と考えていましたが、
外敵(植物同士、動物、微生物、環境)と戦うために、
ものすごい活動をしていることが良くわかりました。
彼女のお父さんとの思い出を中心に書かれたエッセイですが、
実際は住まいの話ばかりなので、建築が好きな方にオススメです。
巻末の解説で中村好文さんが書かれているように
生活者の視点で書かれた優れた「住宅論」
という表現がしっくりきました。
自分のための場所を、手間と時間をかけて作り上げることは、
生きる上で大切なことなんだと思いました。
人生を豊かにするのは、お金でも物でもない。
幸せな瞬間の記憶である。
という文章は至言だと思います。
寺田寅彦という名前は以前から知っていたものの、
なかなか彼の著作を読む機会がありませんでした。
日々の生活に関する内容が主で、特にテーマがあるわけではありませんが、
彼の表現の端々から、色々なものに対する造詣の深さを感じる内容でした。
読んでいてとにかく快い本だったので、冬の読書に是非。
空気の底―The best 16 stories by Osamu Tezuka (秋田文庫)
- 作者: 手塚治虫
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 1995/07/01
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 20回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
最近は手塚治虫のマイナー作品を読むことがちょっとしたマイブームです。
大人向けの短編16作品を収録していますが、
とにかくバッドエンドが多く、全体的に暗い作品が多いです。
バッドエンドではありますが、
その中にある人間の不条理や、人間ドラマは読んでていて面白く、
随所に手塚治虫らしさを感じました。
12月後半で読んだ分も年末にまとめて書きたいと思います。
それでは。