お金を手段にする人/目的にする人
今回はお金に関する話です。
昨今、クラウドファンディングが浸透して来て、
個人や企業だけでなく、市町村レベルでの取り組みも盛り上がっております。
直近だと、大分県別府市の”湯〜園地”プロジェクトが記憶に新しいところです。
こういったプロジェクトを見ていると、
お金を集める選択肢が増えたことで、
自分の(手持ちの)リソースが無くても
やりたかったことが実現できる良い時代になったな、と思うと同時に、
ますますお金に対する考え方や使い方に差が出るな、と感じています。
お金を手段として考えられる人は、
その金を使って新しい価値(商品、サービス、体験 etc...)を生み出し、
結果として更にお金が集まる、という好循環に入ることができます。
今までは企業や会社を通じて、このような好循環が生み出されていましたが、
昨今では個人や地方自治体でも生み出すことができるようになりました。
一方、お金を目的にしている人、もしくは消費することしかできない人は、
上述のような良い循環を作ることができず、
仕事などの対価として得たお金を、サービスと交換して終わってしまいます。
使ったら無くなる、無くなるからまた稼ぐ、というようなお金の使い方は、
発展性に乏しく、(ある意味では)負の循環になっているように感じます。
もちろん、「消費をする=誰かのリソースになる」ということなので、
社会全体としてはお金の流れが止まってしまっているわけではありませんが、
新しい価値を生むという観点でみると、好循環とは言い難いと思います。
これからは、「お金を使って新しい価値を生む」ということを、
個人レベルでも意識する必要があると考えていて、
新しい価値を生み出さないことには個人としても社会としても、
豊かになっていかないだろうと思います。(当然と言えば当然ですが)
最近、我々が利用している製品やサービスの多くは、海外製のものになっており、
日本発信のプロダクトやサービスは少ないように感じています。
(すぐに思いつく日本発のプロダクトは自動車とかゲーム機ですかね。)
ただ、最近ではソニーが面白いコンセプト製品を打ち出していたり、
観光等のサービス業においても日本の存在感が高まっているので、
新しい価値を生み出す余地はたくさん残されていると思います。
個人、企業、国家と、様々なレイヤーで価値を生むことを意識し、
継続的に新しいサービスを市場に投入していくことが重要だと考えています。
お金に対する考え方についても、今一度ちゃんと考えてみて、
新しい価値・サービスに繋がるような稼ぎ方・使い方をしたいものです。
ちょっとまとまりの無いエントリになってしまいましたが、この辺で。
それでは。
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