【書評】敵を味方に変える技術
仕事柄、色々な人と話や交渉をする機会が多いのですが、
他人に何かを理解してもらったり、納得してもらうことは本当に難しいと感じています。
考えてみると、僕たちの日常は交渉ごとにあふれていて、
家族、友人、仕事関係の人と日々、様々な交渉をしていることに気がつきます。
夕飯を何にするか、次の休みにはどこに旅行に行くか等、
ささいなことではありますが、誰かと一緒に決めようとするとなかなか大変ですよね。
そういう時にどのようなことに気を付けて会話をすれば良いのか、
ということを解説したのがこの本で、
最近読んだ中では一番ためになったかもしれません。
中身について書くと時間がかかりそうなので、
ためになった目次の項目だけピックアップしておきます。
■ 第1の原理 自分の感情をコントロールする
- 「反応」するな、「対応」せよ
- 説得の限界を感じたら議論を打ち切る
■ 第2の原理 お互いの信念の違いを理解する
- 信念と真実の違いを意識する
- 相手の振る舞いを好意的に解釈する
- 相手のものの見方を学ぶ
■ 第3の原理 相手のプライドを尊重する
- 相手に恥をかかせない
- 相手を「重要な人」として扱う
- 手書きの感謝状を出す
- 反論するときは相手への経緯を忘れない
■ 第4の原理 適切な雰囲気をつくる
- 「あなたの意見に賛成だ」と言ってから自分の意見を伝える
- 自分ではなく相手の利益を優先しているという姿勢を見せる
■ 第5の原理
- いやなことを言われたら視点を変える
- 前置きの言葉でやわらげてからアドバイスする
- 相手のために逃げ道をつくっておく
- 自分から友好的な姿勢を見せる
- 相手との共通点を見つけて、さりげなくアピールする
基本的な内容が多いのですが、
自分ができていないことが沢山あることに気づきました。
冷静な時には理解できていることでも、
少し冷静さを欠いた状況になるとすっかり忘れてしまうので、
いつでも余裕を持って相手に接することができるように気を付けたいものですね。
内容がよく整理されているので、1〜2時間程度で読めてしまうと思います。
人間関係に悩んでいる人にオススメです。
それでは。