【書評】天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。
ちょっと変わったタイトルですが、
この本には努力を継続するための具体的な方法論が書かれています。
著者の山口真由さんは、
東大を首席で卒業し、官僚、弁護士とエリート街道を歩いて来た面白い方です。
詳しくはイケダハヤトさんのエントリに書いてあるので割愛します 笑。
東大首席→財務省官僚→弁護士という超エリート・山口真由さんの努力論がすばらしい : まだ東京で消耗してるの?
この本には具体的な方法が書いてあるので、
自分の参考になる方法については積極的に取り入れると良いと思います。
以下、個人的に参考にしたいと思ったポイントを書いてみます。
「朝食は早めに、昼食は遅めに」
- 毎日疲れている人は、食事時間の取りかたが少し下手だというのが私の持論です。
- たとえば朝9時半定時の会社の場合、2時間程度しか働いていないのに、お昼になったらそこでお昼休みが入ってしまいます。このブレイクはコストパフォーマンス的にももったいないのです。
- そのため、私は昼食を14時前後に摂るようにしています。
この方法は結構簡単な割に、効果が大きい気がします。
前述の通り、集中力の問題もありますし、
お昼時はお店が混雑しているため、待ち時間によるストレスもあります。
人と少し違うリズムで生活するだけで、かなり生活環境は改善されますよね。
「なぜ人は一生懸命選んだ手帳を一ヶ月で使わなくなるのか」
- 目標を立てるときに、厳格なスケジュールを立てる人がいます。(略)残念なことに、そういった厳格なスケジュール管理はほとんど意味がないのです。
- スケジュールを組んでしまうと、達成できていない自分の姿をまじまじと見ることになってしまいます。
継続するための工夫として、できるだけ挫折感を味わう機会を減らし、
小さな成功体験を重ねることが有効だと考えています。
厳格にスケジュールを組むことで、自分が縛られてしまい、
当初の目標やモチベーションを失ってしまう可能性が高いので、
ある程度、バッファーを持たせてスケジュールを組むと良いと思います。
「努力はまわりに見せること!」
- 陰の努力は美徳というように思われていますが、陰で努力をしてしまったら、結果が残せなかったときは、その努力は誰にも評価されずに終わってしまいます。
「実力主義」というと、どうしても結果のみで評価されると考えがちですが、
実際はその経過とセットで評価される場合がほとんどだと思います。
過剰に自分の頑張りをアピールする必要はありませんが、
努力を隠す必要も無いのではないでしょうか。
自分が頑張っている姿を見せることで、他人に良い影響を与える場合もありますし、
誰かが助けてくれることもあるでしょう。
そういう意味でも、人前で堂々と頑張れば良いと思います。
ルールに「抜け道」を作る
- ルールを決める際には、必ず「抜け道」が必要であるということです。また、その「抜け道」は自分を説得するための、正当な理由がつけられることがポイントです。
- 厳格なルールを設けていると、抜け道の機会を得られたら、とても幸福に思えてきます。厳格ルール下で、こういった幸福を感じると、人は努力を最後まで完遂することにも繋がります。
前述のスケジュールの話にも書きましたが、
ルールには必ず抜け道を作っておくべきでしょう。
いざという時に自分を守ることができますし、
100%ルールを守ることを自分に課してしまうと、
そのプレッシャーに負けてしまう場合もあると思います。
ちょっとした余裕が、長期的に見るととても大事な気がしています。
以上、一部を紹介しましたが、著者がとても面白い考え方をしていて、
参考になる部分がたくさんありました。
著者の時間の使い方を考える時の優先順位については、
ついでにいえば、私にとって恋人とのプライベートは文字通り二の次です。地球の総人口70億人のうち半分は男性です。少々ストライクゾーンを拡げれば、そのうち半数は適齢期といえるでしょう。そのため、個人的には、恋人は代替不能な存在ではないと思っています。
と述べる等、少し一般の人とは異なった考え方をしているところも面白いです。
多くの人が愛とか恋人を特別視し過ぎている傾向があるように思っているので、
とても共感できました 笑。
参考にならない部分も無い訳ではありませんが、
全体としては読む価値のある面白い本だったと思います。
それでは。