30分早く出社して新聞を読むことを社長が推奨したらダメなのか
4月1日に自分が同じようなことを書いたので、
とても共感しながら岩瀬さんのブログを読んでいました。
入社2日目の明日から試して欲しいこと|ライフネット生命 社長兼COO 岩瀬大輔のブログ
非常に良い内容のエントリで、僕が言いたかったのは正にこういうことだよ!
と思っていましたが、「労働基準法に違反している」のような意見があったようです。
昨日「新卒社員は定時30分前に出社し、新聞を読め」と書いたところ、「新聞意味ない」「労働基準法」との意見があった。新聞嫌いなら、経済紙でも、業界誌でも、Tech Crunchでもいい。30分前がダメなら29分までも15分前でもいい。自分の頭で考えられない人は成長しない。
— ライフネット生命 社長兼COO 岩瀬大輔 (@totodaisuke) 2014, 4月 2
今回の岩瀬さんの意見に対して、
「新聞とか読む意味ない」とか「ブラック企業」と突っ込む人というのは、
成長する機会を自ら放棄していて本当にもったいないと思います。
「成長する機会を放棄して何が悪い」と言われてしまえばそれまでですが、
僕はそういう人とは一緒に働けないです。
あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。
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仕事に対する意識については、
「何かを成し遂げるために仕事をしている人」と、
「時間を差し出す対価としてお金をもらうために仕事をしている人」の
二極化が起こっていると思っています。
前者のような人は成長することに意味を見いだすことができますが、
後者のような人は成長という言葉にブラック企業的な空気を感じてしまうのでしょう。
ネット上には本当に色々な人がいて、
その中には真に受けるに値しないコメントが多く存在します。
インターネット上で「豆腐は白い」って書くと、「白くない豆腐もあります」「白い豆腐が食べられない人もいるんですよ!」「私の豆腐は白くありませんが」「厳密にいうと薄いベージュです」「豆腐は黒くあるべきです」「豆腐信者乙」「豆腐主義者め」「豆腐とはお前自身だ」などのリプがきます。
— まままま (@MAMAAAAU) 2012, 12月 2
上記のツイートがそのことを端的に表していて、
ただのいいがかりレベルの突っ込みがネットではよく入ります。
こういう突っ込みが入ることも含めてインターネットは面白いのですが、
非生産的なやりとりを続けていても意味が無いので、
程々にしておいた方がよいと思います。
岩瀬さんは翌日のエントリではこんなことを書いています。
入社3日目の今日から試して欲しかったこと|ライフネット生命 社長兼COO 岩瀬大輔のブログ
(追記:騒動が大きくなったこともあり、エントリが削除されていました。)
怒っているというか、うんざりしているというか、
そういうやるせない気持ちを僕は感じてしまいました。
岩瀬さんは十分に頭の良い方なので、
いちいち下らない意見を真に受ける人では無いと思いますが、
万が一、この件によって岩瀬さんがネット上で意見を述べることに対して
めんどくさいと思ってしまったとしたら社会にとっては大きな損失だと思います。
昨今では、ブログやツイッター等を通じて、
多くの著名人が自分の意見を伝えてくれています。
そのような人たちに対して、
下らない突っ込みを入れることに気炎を上げていても、誰の得にもならないと思います。
今回の一連の騒動を見ていて、そんなことを考えました。
それでは。