男の子の絵の具ケースはなぜ青色でないといけないのか - マイノリティであることについて -
今日はいつもにも増して、とりとめの無い内容になりそうですが、
僕の子供の頃の話を書いてみたいと思います。
僕は昔からみんなと同じことをするのが苦手でした。
そのことに気づくきっかけとなった出来事として思い当たるのは、
小学校で絵の具セットを買った時のことです。
小学校2〜3年生の時に、学校で絵の具セットを購入する機会があり、
道具をしまうためのケースの色を赤と青の2色の中から選ぶことになっていました。
僕は青よりも赤が好きだったので、母親に赤のセットが欲しいと伝え、
購入用紙を書いてもらい、先生に提出しました。
ところが、クラスの中では、
男は青セット、女は赤セットを選ぶ、という暗黙のルールがあったらしく、
僕は男で唯一赤セットを持つことになってしまい、
クラスメイトからかなりバカにされました。
今となっては笑い話ですし、今の自分が同じように1人だけ赤だったとしても、
むしろそのことを嬉しく感じると思います。
しかし、小学生の僕にとっては、
自分が好きで選択した結果がみんなと違ったという理由でバカにされる、
という出来事はかなり衝撃的でした。
また、うちの母親が、僕が赤を選んだことに対して、
何の違和感も抱かず、僕の言うままに購入用紙を書いてくれたことは、
とても有り難いことだったと思います。
あの場面で一言、「男の子なのに赤を選ぶの?」と言っていたとしたら、
僕の人生は大きく変わっていたのかもしれません。
絵の具セットの購入はすごく分かりやすい例ですが、
人生の色々な場面で、僕が自由に選んだ結果、
マイノリティに属してしまっていることがかなりありました。
高校生くらいまでは、マイノリティであるのは自分が間違っているからではないか、
と考えて、自分の考え方に自信が無かったことを覚えています。
しかし、大学生になり、色々な人と会っているうちに、
先進的で、すごく面白いことをやっている人がみんなマイノリティだ、
ということに気づきました。
僕は本当に友人に恵まれていて、とても面白い人たちが周りに多くいるのですが、
そういう人たちと話してみると、だいたい変わった子供だ、と言われて育っていました。
僕の友人達が、僕と同じように子供の頃に悩んでいたかどうかは分かりませんが、
僕は今の友人達と出会ったことでかなり救われました。
また、彼らが僕よりもすごいのは、
マイノリティという立場からスタートしても、最終的にはマジョリティになる位、
みんなを巻き込んでしまえる、という点です。
こういう人たちを一緒にいると、本当に楽しいです。
彼らと出会ってからは、マイノリティであることに対して、全然悩まなくなりました。
ただ、マイノリティに対するコンプレックスが無くなった反面、
そのせいで失敗したこともあるのですが、それは明日、書こうと思います。
(たいした話でも無いのに、引っ張ってしまってすみません。)
それでは。
P.S.
今日、小学校の時のことを思い出したのは、
cakesで同性愛者の人による以下の記事を読んだからです。
同性愛は治るものでしょ?|女と結婚した女だけど質問ある?|牧村朝子|cakes(ケイクス)
小学校の時の僕のクラスメイトが僕のことを理解できなかったように、
彼女に対しても理解できない人は多くいるのではないかと思うと、
色々な人たちがいる世の中で生きていくのはなかなかハードだな、と感じました。
(僕が彼女のことを理解できていると言うつもりはありませんが。。。)