orangeKid's blog

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仕事をしたい人、仕事をしたくない人

 

最近話題になっているブラック企業サービス残業等の議論を見ていて、

世の中には仕事をしたい人としたくない人がいるような気がしています。

 

仕事をしたい人は、仕事のクオリティを上げるために自分の時間を惜しみなく使い、

その結果がお金という形で返ってくるかどうか、ということを気にしていない

ように見えます。

 

スティーブ•ジョブズAppleのCEOとしてもらっていた給与は1ドルでしたし、

起業したばかりの社長は給与をもらってない場合もあります。

 

彼らは、世の中を良くするために仕事をしていますし、

自分が理想とする製品や社会に向かって力を尽くしています。

 

彼らの中には事業を実現するために必要なお金は存在していても、

自分が費やした時間の対価としてのお金はほとんど存在していないと思います。

 

 

一方で、仕事をしたくない人は、

あくまで自分の費やした時間の対価としてお金をもらっています。

 

彼らにとって仕事はお金を稼ぐ手段であって、仕事自体に目的はありません。

 

そうすると、いかに効率良くお金を稼ぐか、ということが気になるため、

彼らが、時間外には働きたくない、給与が支払われないなら働きたくない、

という思考に至るのは当然だと思います。

 

 

仕事がしたくない人は、もし宝くじがあたって数億円を得ると、

おそらく働くことをやめて、悠々自適に暮らすと思いますが、

仕事がしたい人は、次の事業を始めるためにそのお金を使うでしょう。

 

仕事に対して、どのような姿勢で臨むのかは個人の自由ですし、

どちらかが正解というものではありません。

 

ただし、仕事に対する姿勢が違う人が同じ組織で働くと、

ある人は「良い仕事をするために時間を費やすのは当然だ」と考える一方で、

別の人は「時間外に仕事を強制するんですか?」と考えるため、

なかなか議論が噛み合ないのだと思います。

 

世の中にはブラック企業と呼ばれるような働き方を強制する会社はあると思いますが、

一律にブラック企業と決めることができないのは、

働き方に関する議論がずれている場合があるためだと考えています。

 

過去のAppleでは週80時間労働が普通だった時期があるようですが、

そのような尋常ならざる働き方が、あのMacintoshを生み出したのも事実です。

 

過去にないクオリティの製品やサービスを求めて働くのか、

お金を効率良く得る手段として働くのか、この2つの間には大きな隔たりがあります。

 

そういう意味では、働きたい人だけがいる会社と、

できれば働きたくないと考える人がいる会社をしっかり分けてしまった方が、

働き方に関する議論は収束しやすいのかもしれません。

 

何のために働いているのか分からない、と感じる人が多いのも、

この辺に理由があるように感じています。

 

それでは。

 

 

スティーブ・ジョブズ I

スティーブ・ジョブズ I

 
未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる

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