フィギュアスケートは競うのをやめるべきだ
昨晩、女子フィギュアスケートのフリースケートが行われ、
ロシアのソトニコワ選手が金メダルを取りました。
浅田まお選手は前日のショートプログラムでミスをしてしまったため、
フリーで巻き返したものの、メダルを逃してしまいましたが、
彼女の演技はとても素敵だと思いました。
それぞれの選手の素晴らしい演技を見ていて、
果たしてフィギュアスケートという種目で競う必要があるのか、
と考えてしまいました。
僕はフィギュアスケートを熱心に追いかけているわけではないので、
採点の仕組みについて詳しい訳ではありませんが、
他のスポーツと比べて、加点の仕組みが曖昧な印象を持っていて、
それこそ恣意的に点数を付けることが可能な競技では無いでしょうか。
サッカーであればゴールラインを超えたら1点
バスケットであればゴールリングを通過すれば2点もしくは3点、
アメフトであればタッチダウンで7点、など、
得点が入るスポーツでは、その加点基準が明確である必要があります。
しかし、フィギュアスケートの場合、
技術点はともかくとして、構成点の存在が曖昧さを生んでいます。
技の難易度や成功/失敗について点数化するのは理解できますが、
曲の解釈や振り付けに対して定量的に評価するのは不可能だと僕は思います。
そのように考えると、もう競技として点数を競うのは止めて、
ただ美しいスケーティングを見る場として続けて行く方が良いのではないでしょうか。
昨今の報道や中継を見ていると、
美しいスケーティングを楽しむ、という本来の価値が損なわれ、
相手を負かす為に、点数を稼ぐ為にスケーティングをする、
という側面が強くなっているように感じています。
もし、フィギュアスケートで競うのを止めてしまうと、
ファンは見るのを止めてしまうのでしょうか。
僕はそう思いません。
様々な国の選手が集まり、
美しいスケーティングを披露する場として存在することに十分な価値があります。
もちろん、競った方が技術レベルが上がる、という指摘はあるかもしれませんが、
採点をして、順位をつけなくても、他人よりも良いスケーティングをしたい、
とスケーターは考えると思います。
僕の目からみると、国家間(特に日本と韓国)の代理戦争のような状況になっていて、
それはフィギュアスケートが持つ本来の魅力や楽しさとはかけ離れているように感じます。
フィギュアスケート本来の魅力を楽しむ上では、
得点化して競う必要は無いと思いました。
それでは。
P.S. それにしても森元首相の発言は許せません。
この発言については、恣意的な報道だとする向きもありますが、
競技に出場して全力を尽くした選手に対して、
出なければよかった、転ぶと思った、等という発言をするのは、
選手に対する敬意が全く感じられません。
森元首相「真央は必ず転ぶ」失言批判、メディアの恣意的報道か~趣旨を無視し一部切り取り | ビジネスジャーナル
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