目標を達成できないのは意思が弱いからではない
昨日のエントリでは、目標設定と達成方法に関する僕の失敗について書きましたが、
今日は、目標が達成できない理由を意思の弱さに求めない、という話を書きます。
僕はそもそも人の意思や考えというのは、
状況によって変わるものであり、頑強な意思を持つことはなかなか難しい、
と考えています。
(というか、僕の意思が弱いだけかもしれませんが。)
そのため、強い意志を持てば達成できるのだ、
という主張は僕にとってはあまり参考になりません。
目標が達成できない理由は意思の問題では無く、
そのための仕組みの作り方が悪かったと僕は考えます。
意思とは関係なく、毎日続けられるような方法、
もしくは、毎回前向きな意思を持てるような方法を考えることが大事だと思います。
言い換えれば、
「モチベーションを管理する秀逸な方法を考える」ことが大事だと思います。
人によってやり方が違いますが、
以下に僕にとっての秀逸なモチベーション管理の方法について書いてみます。
1. 簡単な目標からスタートして、クリアする習慣をつける。
短期的で、簡単な目標からスタートして、徐々に目標のスケールを大きくしていく、
というやり方はかなり有効です。
まずは目標をクリアする、ということがどういうことなのかを実感しましょう。
例えば「1年で100万円を貯金する」という目標を立てるのであれば、
その目標を立てる前に、
「1ヶ月で3万円」、「1ヶ月で4.5万円」、「3ヶ月で20万円」「半年で50万円」
のような順で目標を達成し、
最終的に「1年で100万円」という課題に挑戦する、という感じです。
順番にやっていくと、それだけで 1 + 1 + 3 + 6 = 11ヶ月もかかってしまいますが、
この11ヶ月間で既に77.5万円貯まっているので、
あと4ヶ月もあれば100万円をクリアできます。
「1年で100万円」という無謀な目標を立てて達成できないよりは、
「15ヶ月で100万円」が達成出来る方が良いのではないでしょうか。
(もちろん、12ヶ月で100万をうまく分解することもできると思いますが)
しかも、その次からは「1年で100万円」が可能な習慣が身に付いているわけですから、
長期的に見れば、当初の目標以上の数値が達成できる可能性もあります。
2. 同じような目標に向けて頑張っている人を探す。
1人で頑張るよりも、同じ目標に向けて頑張っている人がいた方が、
目標達成率は大きく上がります。
高校生の部活等が良い例だと思いますが、集団になると、
個人では達成できなかったような目標をクリアできることがあります。
今はSNSやブログ等で、色々な人が情報を発信しているので、
同じような目標を持った人を探すのは比較的容易だと思います。
また、仮に自分とは違う目標であったとしても、
ある目標に向けて頑張っている人を見つけるのも良いかもしれません。
give it 100 というサービスは、
色々なことにチャレンジしている人が自分の成長を動画で記録するためのサービスです。
このように、人が頑張って成長していく姿を見ていると、やる気が湧いてきませんか?
3. 目標を達成した後のことをできるだけ具体的に想像する。
3つ目は少し難しいかもしれませんが、
目標達成後にどのような状態になっているのかを具体的に思い浮かべることです。
例えば、英会話を始める人であれば、
”5年後にはサンフランシスコのITベンチャーで働いていて、
新規Webサービスの立ち上げを行う。
家はクパチーノに構え、クルマはアウディに乗りたい。プール付きの家がいい。"
みたいな感じで、どんどん具体的に自分の理想を明確化していくべきです。
(あくまで上記は想像の例なのであしからず 笑)
こういう想像を具体化すればするほど、
それに向けたやる気も出ますし、今取り組んでいる内容をより深く理解できます。
英会話やるのはいいけど、結局いつ、どんな風に役に立つのかが分からない、
という状況だと、継続するのは難しいと思います。
最近、僕が積極的に取り組んでいるのはこのやり方です。
以上、モチベーションを管理する方法を3つ紹介しましたが、
100人いれば100通りのやり方があるので、
上述の方法を少し変えるなり、全く新しいやり方を考えるなりして、
目標達成に向けて取り組んでみて下さい。
最後に、モチベーションについて書かれている良書を紹介しておきます。
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
- 作者: ダニエル・ピンク,大前研一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/07/07
- メディア: ハードカバー
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なぜ仕事をするのか、仕事をする時のモチベーションとはどのようなものなのか、
について分かりやすく書かれています。
他の自己啓発系の本を読んだことのある人には、
既知の内容が含まれているかもしれませんが、
初めてこの手の本を読む人にとってはちょうど良い入門書だと思います。
今回のエントリの内容とは少し違うかもしれませんが、
この機会にモチベーションについて考えてみるのもオススメです。
それでは。