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【書籍】Voice S「大企業の時代は終わったか」

今日のGunosyのオススメ記事の中に、以下の記事が含まれていました。

糸井重里さんに聞いた「公私混同」する働き方 (1) 「働いている時間とそうじゃない時間が混じって、その人のキャリアになる」 | マイナビニュース

 

この記事の内容が、

少し前に読んだ夏野剛さんと猪子寿之さんの対談本の内容と少し被っていたので、

本の中で印象的だったフレーズをいくつか紹介します。

Kindleで95円なのでオススメです。ページ数も少ないのですぐ読み終われます。

 

「大企業の時代」は終わったか 【Voice S】
 

 

IT技術の進歩により、社長の指示が一瞬のうちに社員全員に伝わるようになったため、従来の組織のような「階層構造」が必要なくなった。(夏野)

「個人が組織に頼らなくてもいい時代」が来た。(夏野)

組織の制度やかたちそのものを「再定義」しなければならない時期にきているのでしょうね。(猪子)

 

業種にもよりますが、過去と比べると、

大企業特有の階層構造は徐々に意味を失っていると感じています。

 

階層間の情報の伝達コストは非常に大きいですし、

組織の中で情報の持ち方にバラツキがあるのは、

仕事を進める上で不利に働く場合が多いのではないでしょうか。

 

一方で、上記のような発言をしつつも、

上司からのフィードバックを得る機会であったり、時間あたりの作業効率等を考えると、

組織の持つ力はまだまだ強い、と猪子さんは指摘しています。

 

「個人で働いた方がいい」という結論を出すのは、少々早計だと思いますね。いまは「フリー」「ノマド」といった働き方を礼讃する風潮がありますが、「組織で働くことのメリット」を過小評価しているように見えるのです。人は組織で働くほうが、圧倒的に成長が早い。(猪子)

 

大企業に属したことの無い猪子さんが言うところに面白さがありますね。

 

ミクロの優秀さはマクロの変化に勝てない。情報革命が起きたことによって、21世紀に興隆を極めた店舗型の小売業は、どんなに優れた経営者が指揮しても、アマゾンのような形態には勝てなくなってしまった。(猪子)

 

「成長分野で仕事をした方が良い」という猪子さんの主張にも通じるのですが、

大きい流れを理解していないと、成功するのは難しいと思います。

たとえ優秀な人であっても、流れに逆らってビジネスをするのは得策ではないでしょう。

 

僕は「ワーク•ライフ•バランス」という言葉があまり好きではありません。あえて仕事をプライベートの領域と切り分ける必要がどこにあるのでしょうか。

 

この部分が文頭の糸井重里さんの記事と被るのですが、

良い意味で公私混同をしている人の方が、良い成果を出していると思います。

 

 

非常に短い本(というか書籍)ですが、

内容はしっかり詰まっているので、ちょっとした時間に読んでみると良いと思います。

 

それでは。

 

「大企業の時代」は終わったか 【Voice S】