orangeKid's blog

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坂本龍馬について考えていること

2010年に大河ドラマにもなりましたが、

坂本龍馬は最も人気のある歴史上の人物の1人だと思います。

 

ただ、龍馬のことを考える時に、

「龍馬はすごい」とか「先見の明がある」という先入観を持って考えてしまうと、

もったいないのではないかと思っています。

 

というのも、今に生きる私たちが過去の人物について考える時には、

結果ありきの考察をするのではなくて、

その当時、名声があったわけでも、有名であったわけでもない、

まだ何者でも無かった状態の人物について、

思いを馳せるべきではないか、と考えているからです。

 

例えば、龍馬は26歳で土佐藩を脱藩していますが、

当時は、脱藩して捕まった場合は投獄や切腹などの処罰があるだけでなく、

家族も連帯責任を取らされるような時代です。

 

現代に置き換えれば、会社を辞めるどころの騒ぎではないレベルの行動を、

26歳の時に龍馬は取ってしまったわけです。

 

当たり前ですが、当時の龍馬はまだ何者でもなく、ただの若者です。

そのような若者が自分が信じる道を貫くためにとてつもない行動を起こす、

このことをどのように今の私たちが考えるのかはとても重要なポイントだと思います。

 

「龍馬だからできた」というような捉え方をしてしまうと、

当時の龍馬の考えや気持ちを正しく理解できていないのでは無いか

と個人的には思っています。

 

おそらく、龍馬だってこの先自分がどうなるのか分からないという不安や、

土佐に残した家族のことを心配に思う気持ちがあったのだと思います。

 

そのような気持ちを上回るほどの情熱や志があって、

脱藩をし、京都、江戸を目指したのではないでしょうか。

 

もちろん、彼の気持ちを完全に理解できるわけではありませんが、

そのような目線で彼の史実を追って行くと、また違った見え方ができると思います。

 

「龍馬はすごい」という評価よりも一歩踏み込んで、

当時の彼の目線から見た日本や、彼の気持ちを考えてみるとおもしろい気がします。

 

それでは。

 

 

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